パリ フランス旅行

パリの治安は悪い!?安全なパリ旅行ガイド

ロマンティックな雰囲気や芸術、美食など、世界中の観光客を魅了する都市・パリ

しかし、旅行計画を立てている多くの人々が心配しているのが、パリの治安だと思います。

そこで今回は、留学を含め8回ほどパリを訪れ、現在もパリで生活中の私が、感じたことや気を付けていたことをシェアします。

この記事でわかること

  • パリ市内で治安が悪い地域
  • 安全に過ごすためのポイント
  • 万が一のことが起きた際の対応策

パリの治安について

パリ旅行の計画中、どこかで耳にするであろう「パリの治安は悪い」という噂。

フランス国内やヨーロッパ各国を訪れたことがありますが、なんとなく感じる危ない雰囲気は強い印象です。

しかし、近年の犯罪率は低下傾向にあり、観光客に対する犯罪もそれほど多くはありません。

ただし、特に夜間や特定の地域では注意が必要

以下で紹介する地域や、夜間・早朝は、1人で出歩くのは避けた方が安心です。

特に治安の悪い地域

パリ市内で特に治安が悪いとされているのが、パリ北部の18区と19区のあたり。

移民が多く、夜間は特に危険なため、ホテルを探すならこのエリアは避けるのが吉です。

モンマルトル

サクレクール寺院や、映画「アメリ」に登場するカフェがあるモンマルトル地区は、観光客に人気の地域ですが治安の悪さでも有名です。

特にサクレクール寺院の建つ丘のふもとには、黒人の押し売りマンが常にいて、ぼったくり商品を無理矢理渡そうとしてきます。

私は手を開かずに早足で無視して通り過ぎるようにしていましたが、受け取ってしまったら最後、お金を払えと強要してきて返品に応じてくれないと聞いたことがあるので、要注意です。

クリニャンクール

蚤の市で有名なクリニャンクールですが、メトロの駅から蚤の市までの道のりは怪しい雰囲気で治安が良くありません。

私は事前情報なしにメトロで蚤の市へ向かってしまったので、近寄るなオーラを出してとにかく早歩きをした思い出…。

言われてみれば、パリ北部のモンマルトルよりさらに北側にあるクリニャンクール、治安が悪いのも納得です。

蚤の市自体は、広い敷地内に屋根付きの店も多数あってアンティークやヴィンテージの掘り出し物を探すのがとても楽しいので、パリ市内からバスに乗り、蚤の市の入口目の前のバス停で降りるのがおすすめ。

安全に過ごすためのアドバイス

何度も訪れてパリで、一度も危険に遭遇することなく過ごせた私が、注意してよかったと思うことを5点紹介します。

  1. バッグは口が閉まるタイプを前に持つ
  2. 荷物を置き去りにしない&バッグを見える場所に置く
  3. 少し早足で歩く&地図の確認は最小限に
  4. 電車での携帯電話の使用は最低限にする
  5. カジュアルな服装をする

バッグは口が閉まるタイプを前に持つ

海外旅行経験者にとっては当たり前のことかもしれませんが、斜めがけのバッグを背中側に掛けている人は、ほとんど見かけません。

たとえチャックが閉まっていても、視界に入らないところにあれば、プロの盗っ人は上手に開けて中身を奪っていきます。

また、トートバッグなどの口が閉まらないバッグも、海外旅行に不慣れな方にはおすすめしません。

肩にかけて脇に挟んでいればスリにあう可能性は少ないですが、バッグごと盗まれる可能性はあるので注意が必要です。

リュックサックはどうしても背負うことになるので、盗まれて困るものはカバンの底の方に隠すか、入れない、または鍵をかけるようにしていました。

電車など立ち止まる時には、前で抱えるのも大事です。

私の経験談

初めてのパリ訪問時、パンパンのリュックを背負って信号待ちをしていたところ、後ろから視線と接近を感じ、すぐに前で抱えて後ろを振り返ると、イタズラし損ねて残念そうな表情の若者たちが…。

リュックを開けようとしていたのかもしれないと思うと、ヒヤッとした瞬間でした。 

荷物を置き去りにしない&バッグを見える場所に置く

バッグを身につけている時でさえ注意が必要ということは、もちろんカフェやレストランでバッグを置く時も気をつけなければいけません!

日本では、バッグを置いたまま席を外したり、椅子の下に用意されたカゴに置いたり、目を離しても盗まれることは滅多にありませんが、海外では厳禁です。

荷物を置いて場所取りする文化も、治安のよい日本ならではなので、荷物だけを置き去りにしたら驚かれるかも…。

席に座っている間も、背もたれにバッグをかけたりイスの下に置いたり、視界から完全に外れる場所には置かず、背もたれと背中の間や足の間挟むなど、他人が簡単に触れられない場所や触られたら気付く場所に置くようにしましょう。

少し早足で歩く&地図の確認は最小限に

地図を見ながらきょろきょろしている人や、ゆっくり歩いている人は、観光客だろうな~と思いますよね?

スリや強奪を狙う人は、パリに慣れていない観光客をターゲットにしています。

美しい街並みを眺めながらゆっくり歩きたいところですが、歩行スピードが遅いと単純に狙いやすく話しかけやすいので、気持ち早めに歩くことをおすすめします。

親切に話しかけて気を逸らしている間に、仲間がバッグの中身を盗んでいる…などの手口は定番なので、話しかけられないようにするのは安全のために大切です。

また、目的地までの道のりをなるべく把握し、マップを見る時間は最小限にすることで、観光客っぽさを減らすことができます。

私も事前に地図や道のりを覚えて準備をして、スタスタ歩くことで現地の人感が出すように気を付けていました。

電車での携帯電話の使用は最低限にする

最近はスマホの中にタッチ決済可能なクレジットカードなどが入っているなど、お金と同等の価値を持っている携帯電話。

観光スポットのチケットやホテルなどの予約情報、地図、お土産リスト…と、なんでも入っている携帯電話は、盗まれないよう細心の注意を払いましょう!

電車でドアが閉まる直前に奪って外に逃げられたら、追いかける術はありません。

どうしても調べたいことがあったら、ドアが開かない移動中に、携帯を両手で持って短時間で調べ、電車のドアが開閉する際にはしまうように心がけていました。

カジュアルな服装をする

ファッションの街パリで、お洒落な洋服を着て歩きたい!と思ってしまいますが…パリジャン・パリジェンヌの格好は案外カジュアル。

高級レストランでお食事をするなどの用事がなければ、ブランド物を身に着けたり高級感のある格好をするのはリスクを高めるだけです。

私はカラフルな古着のワンピースが好きですが、デニムパンツにシャツやニットを合わせたシンプルカジュアルな人が多いので、悪目立ちしないように気を付けました。

特に治安の悪い地域に行く時や帰りが遅くなる時には、派手な格好は控えた方が良いでしょう。

緊急時の対処方法

万が一、盗難や詐欺などのトラブルに遭遇した場合は、パリ警察に直ちに連絡することが大切です。

また、自国の大使館や領事館も助けを求める手段の一つですので、連絡先をメモしておくと安心です。

盗難の場合

管轄の警察署(Commissariat de Police)で、被害届をもらいましょう。

盗まれたものが返ってくることはほぼありませんが、海外旅行保険の申請などに被害届が必要です。

パスポートを盗まれた場合

警察署で被害届をもらい、日本大使館へ行きましょう。

日本大使館
住所:7, avenue Hoche 75008 Paris
電話:01-4888-6200(代表)
https://www.fr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

まとめ

街全体が美しく、何度訪れても飽きないパリ。

日本と同様の感覚で旅をしたら間違いなく危険!ですが、親切な人もたくさんいるので、過度に怖がりすぎる必要はありません。

きちんと安全対策をして防犯の意識を持ち、パリの旅を楽しんできてください!

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