2024年11月中旬から、ワーホリでフランス生活を始めました!
フランスのワーキングホリデービザを取得するためには、必要な書類がたくさん…。
しかし、書類に不備がなければ、誰でもスムーズにビザを取得できるらしいので、万全の準備をして臨みましょう。
この記事でわかること
- フランスのワーホリビザの特徴
- フランスのワーホリビザ取得までの流れ
- ビザ申請に必要な書類一覧
ワーキングホリデービザとは?
ワーキングホリデービザ(Visa Vacances-Travail)は、18~30歳の若者がフランスで最大1年間フランスに滞在し、仕事や旅行を通じて現地文化を体験できるビザ。
ワーキングホリデービザは、フランスと日本の若者の国際交流を促し、互いの親交および理解を深めることを目的としています。
フランス大使館のホームページにも上記のような記載があるように、旅行だけでなく仕事や生活を通じて深い文化体験ができるのが魅力です。
ワーホリビザの申請条件
2024年11月時点で、フランス大使館のサイトによると、申請条件は以下の通り。
- 申請時に満18歳以上31歳未満であること (31歳の誕生日の前日まで申請が可能)
- フランスを知るための渡航で、なおかつ仕事に就く意思があること
- フランスへのワーキングホリデービザを過去に取得していないこと
- 子供同伴ではないこと
滞在の目的が、仕事(就労ビザ)でも、勉学(学生ビザ)でも、観光(観光ビザ)でもなく、「生活をしながら文化を知るために必要な仕事をする」ことであることが重要です。
ワーホリビザの特徴・注意点
- ビザは1年間、フランス本土の各県においてのみ有効(海外県・海外領土は除く)
- フランス滞在中に滞在期間の延長や滞在資格の変更はできない
- ビザの発給は1回限りのため、フランス滞在中や出発前にパスポートを紛失、盗難されても再発給されない
ワーホリ申請をサポートしてくれるエージェントもありますが、大使館が以下のように警告しているため、自力での申請をおすすめします…!
注意:フランス大使館は、有料のサービスを勧めて、当該ビザについて案内しようとしたり、ビザ取得の手助けをしようとする仲介業者に対し、警告します。
在日フランス大使館は、ビザ取得または情報入手のためのいかなる仲介組織・業者も公認していません。誤った情報が伝えられることが非常に多く、また、申請や書類の内容についてのアドバイスは的確ではありませんので、申請却下の結果につながる場合があります。
申請手続きの流れ
必要書類が多かったり、日本語以外(フランス語または英語)で作成する書類があったり、最初は大変そうに見えますが、時間がかかるものから順番に終わらせていけば大丈夫!
おおまかな流れ
- フランス入国日決定・申請予約
パスポートの残期間確認
航空券やホテルの手配 - 【1ヶ月前〜】時間がかかる書類の準備
・健康診断書の用意
・銀行の残高証明書の発行
・海外旅行保険加入 - 書類作成
・ワーキングホリデービザ申請書
・滞在中の計画書および履歴書
・申請動機作文
・ワーキングホリデービザ宣誓書
証明写真を準備
レターパック準備 - ☆フランス大使館で申請!
- ★ビザ発給!!
Step 1: フランス入国日決定・申請予約
フランスのワーキングホリデービザは、フランス入国日の3ヶ月前から申請でき、最短でも1ヶ月前までの申請が推奨されています。
入国日が決まったら、早めに大使館の来館日時を指定して申請予約をしましょう。
時期によっては混雑していて希望の日時が空いていなかったり、1ヶ月以上先の予約しか取れなかったりする場合があります。
(私は、8月頭に月末くらいのイメージで予約を取ろうとしたら、9月後半からしか予約が空いておらず、少し計画がズレました。。笑)
入国日が決まったら、パスポートの期限とビザページが見開き2ページ以上あるか確認します。
パスポートの期限は、「申請するビザの期間の最終日から3カ月以上の有効期間が残っていること」が条件なので、申請予約の時点で1年半以上残っていれば大丈夫。
もしパスポートの期限が切れそうだったら、早めに更新しておくと安心です!
入国日に迷う場合、航空券やホテルを先に調べてみるのもおすすめ。
特に航空券は時期や曜日によって価格が変動するので、私は安いチケットが販売されている日を調べて航空券を予約してから、入国日を決定しました。
(ビザが発給されなかった場合は、キャンセル料金などがかかってしまう可能性があるので、少しギャンブルにはなりますが…)
また、申請の際に最初の滞在先を記入しなければならないため、滞在先が決まっていない場合はホテル等もざっくりチェックしておくと、その後のイメージがしやすいと思います。
Step 2: 【1ヶ月前〜】時間がかかる書類の準備
「申請日から1ヶ月以内に発行されたもの」という指定があり、かつ発行に多少時間がかかる書類があるので、1ヶ月を切ったら早めに準備しましょう。
早めに準備が必要な書類
- 健康診断書
- 銀行の残高証明書
- 海外旅行保険加入証明書
書類の内容に関しては、この後で解説します。
Step 3: 書類作成
その他の書類も、余裕を持って準備を進めておきましょう。
(1ヶ月以上前から準備をするのも、もちろんOKです!)
特に、以下の書類はフランス語または英語での記入が必要なので、時間がかかるつもりで取り組む方が良いです…!
- 滞在中の計画書および履歴書
- 申請動機作文
その他に必要な書類などは、以下の通り。
- ワーキングホリデービザ申請書
- ワーキングホリデービザ宣誓書
- 証明写真を準備
- レターパック準備
コピーを持参する書類もあるので、忘れずに準備しておきましょう!
Step 4: フランス大使館で申請
書類をすべて確認したら、予約した日時にフランス大使館へ!
大使館へのアクセス
住所:〒106-8514 東京都港区南麻布4丁目11−44
最寄り駅:東京メトロ日比谷線 広尾駅(徒歩約10分)
申請当日の様子は、別の記事でご紹介します。
Step 5: ビザ審査→発給
申請当日に提出したレターパックで、ビザが貼付されたパスポートが返送されたら、無事にビザ取得です!
早ければ1週間以内、遅くても3,4週間では届くはずです。
(私は、3連休を挟んだにもかかわらず6日ほどで届いて、驚きました!!)
ワーホリビザ申請に必要な書類リスト
在日フランス大使館のサイトで最新情報を確認しながら、以下の書類を準備しましょう。
コピーや印刷が必要な書類に関しては、すべてA4サイズで用意するよう指定されています。
長期ビザ申請書
France-VISASのサイト に事前に登録し、印刷したものを持っていきます。
入国日や最初の滞在先の住所などを入力するため、航空券の手配やホテルの予約を済ませてから、準備しました。
書類には登録した内容が自動で反映されますが、印刷した後、日付・場所・パスポートと同じサインの記入が必要です。
証明写真
パスポート規定(3.5×4.5cm)の写真。
「お顔の大きさが3cm以上で、正面、無帽、背景は薄い色、スキャンした写真は不可」という決まりが守れていれば、自分で撮影した写真でもOKです。
私は、自宅の白い壁の前で、スマホで撮った写真を、証明写真プリントのアプリでコンビニ印刷しました。
「申請書の写真欄に貼り付けること」と書かれていたのでその通りにして持っていったのですが、申請当日はスキャンするために窓口で一度剥がされました。笑
(なぜ「貼り付ける」とわざわざ指示されているのか…?)
パスポート
「申請するビザの期間の最終日から3カ月以上の有効期間が残っており、ビザ用のページが見開きで 2 ページ以上あるもの」という指示があるので、有効期間が足りない場合は早めの更新手続きが必要です。
当日は原本とコピー(個人情報と署名のページ)を持っていきます。
申請動機作文
大使館のウェブサイト からダウンロードした用紙に、英語またはフランス語で記入します。
1枚目(左)は、履歴書のような内容なので、⑤履歴書を作成してあれば必要事項を写すだけでOKです。
2枚目(右)は、申請理由の作文。
- フランスに住みたい理由
- ワーホリビザが必要な理由
- フランスでしたいこと
- 帰国後にやりたいこと
…について、一旦日本語で考えた後、DeepLなどの翻訳サービスを活用して一旦フランス語に訳し、自分なりにアレンジして作成しました。
滞在中の計画書および履歴書
フリーフォーマットなので、CANVAで作りました。
こちらもフランス語または英語で作成します。
計画書(左)は、2ヶ月ごとくらいに区切ってやってみたいな〜と考えていることを箇条書きしました。
履歴書(右)は、「フランス CV」などで検索して必要事項を把握した上で、CANVAのテンプレートをアレンジしました。
こちらの記事で、テンプレートを配布しているので、よかったらご覧ください!
申請者名義の日本もしくはフランスの銀行の残高証明書
帰国のための航空券費用は含まず、3100 ユーロ以上(相当する額の日本円)の残高があり、申請日から 1 カ月以内に発行されたものを提出します。
実家に住んでいた頃に作った地方信用金庫の口座で証明書を作りたくて、帰省していたギリギリ1ヶ月前のタイミングに発行したため、記載の残高は申請日の1ヶ月+1日前でしたが、問題なしでした…!
ワーキングホリデービザ 宣誓書
「提出した経済証明の金額の中には往復航空券の費用は含まれていません。ビザ有効期間満了時、日本へ帰国するために必要な費用を手元に残しておくことを宣誓します。」という内容を誓う書類。
大使館のウェブサイト からダウンロードした用紙の空欄(氏名とか、生年月日とか基本情報)を埋めて、署名するだけなので、いつでも準備可能です。
健康診断書
区の健診を受けた際に、受付で事情を説明し、診断書を作成してもらいました。
申請者が健康であることが明記されていて、申請日から1カ月以内に医師が作成したものであればOKなので、内科などで問診してもらった診断書でも大丈夫みたい。
「英文・和文いずれも可」なので、日本語のものを提出しました。
海外旅行保険加入証明書
「病気、けが、入院に対応し、航空券に記載される到着日(フランス入国日)から 1 年間有効なもの」という指定があり、クレジットカードに付帯される保険は不可なので、 グローブパートナー を利用しました。
日本の海外旅行保険は、1年間入ると20万円以上など高いらしく、グローブパートナーは540€(日本円で9万円弱くらい)だったので、おすすめ!
申し込みはネットで完結しますが、英文か仏文の保険加入証明書の原本が必要なので、メールで依頼をして送ってもらいました。
レターパックプラス
ビザ申請時に預けたパスポートの返却用なので、宛先に自宅の住所と氏名を明記して持っていきます。
送り主は大使館の住所だろうけど間違えたら嫌だな…と思い、空欄のまま提出しましたが、無事届きました。
(大使館の住所等が書かれた小さめのスタンプが押されていたのですが、滲んで読みづらくなっていて、不在票に「送り主:不明(解読不可)」と書かれてた。笑)
実際に申請をした感想
1ヶ月以上前からいろいろと準備して、当日は普段行かない広尾へ行って、いざ申請!と思ったら10分で終わり、拍子抜けした…というのが1番の感想でした。笑
フランス語の履歴書を作ったり、フランス語で作文したり、現地での生活をイメージしながらの準備はワクワクしたので、神経質になりすぎず、楽しみながらやれば大丈夫!だと思います^ ^
まとめ
必要書類が多いので、一気に全部準備しようとすると大変ですが、計画的に一つひとつクリアしていけば、難しいことはありません。
直前では間に合わない書類もいくつかあるので、なるべく早めに進めていきましょう。
(1ヶ月以上あると余裕を持って準備できると思います!)
フランス語や英語の履歴書や作文など面倒なこともありますが、実際にフランスで生活するには必要なスキル。
フランス生活の前哨戦だと思って、楽しむ気持ちを忘れずに!
À bientôt!!