パリ旅行前に確認！シャルルドゴール空港（CDG）からパリ市内への移動手段

楽しみにしていたパリ旅行、ついに空港へ到着！

美味しい料理や芸術を楽しむ…前に、空港から市内へ移動しなければなりません。

今回は、パリの主要空港であるシャルルドゴール空港（CDG）から市内へのスムーズな移動方法についてご紹介します。

いくつか交通手段があるので、予算や特徴を比較して、あなたに合った方法を選んでくださいね。

パリには2つの空港がある！

フランスの首都であり、旅行者を惹きつけてやまない、芸術の街・パリ。

実は空港が2つあるので、計画する際はどちらの空港か確認を忘れずに！

シャルル・ド・ゴール空港（CDG）

パリ北部にあるフランス最大の国際空港。

日本の航空会社やアジア、アメリカ大陸の都市をむすぶ長距離路線、その他にも多くの便が就航しています。

ターミナル1、2、3があり、日本発着の便を含む多くの便が発着するのは、一番広いターミナル2です。

オルリー空港（ORY）

パリ南部にある国際空港。

フランス国内（本土＋海外県）やヨーロッパ、北アフリカのフランス語圏の国々への発着便が多く就航しています。

シャルルドゴール空港からパリ市内への移動手段

主な移動手段は、以下の3種類。

1. バス
2. 電車
3. タクシー

初めてのパリ旅行であれば、おすすめはロワシーバス（Roissy Bus）！

できるだけ節約したい方には、電車（RER）がおすすめです。

バス

ロワシーバス（Roissy Bus）を使えば、パリ中心部のオペラ（Opéra）まで直行できます。

ターミナル2だけでも3か所の停留所があるので、長いフライトで疲れた中、広い空港内を歩き回る必要がありません。

片道運賃：16,60€
所要時間：60〜75分
運行間隔：15〜20分
運行時間：6:00〜00:30
切符の購入方法：窓口、自動券売機、バス車内

3、4年前にパリへ行ったときには、ル・ビュス・ディレクト【Le Bus Direct】を使いましたが、パンデミックの影響で運行していないようです。

エッフェル塔や凱旋門のほか、国鉄の高速列車TGVの乗り継ぎが良くホテルも点在ているいパリ・リヨン駅やモンパルナス駅へ1本で行けて、便利だったのに…。

節約派には、RATPのバスがおすすめ！

時間がかかってもいいから、とにかく節約したい方には、RATP（パリ交通公団）のバスがおすすめ！

たったの2,15€でパリ市内まで行くことができます。

普通の路線バスなので、停留所も多く大きな荷物を持っていると快適性は劣るかもしれませんが、バックパッカーなどの節約旅には◎

350線 Porte de la Chapelle行→メトロ12線に乗り換え可
351線 Paris-Nation-Thone行→RER A線やメトロ1,2,6,9線に乗り換え可

電車

パリ市内と郊外を結ぶ急行列車RERのB線で、パリ・北駅（Gare de Nord）やシャトレ‐レ・アール駅（Châtelet - Les Halles）などに出ることができます。

パリ市内のメトロ（地下鉄）やRERの主要路線に乗り継ぐことで、パリ市内ならどこでも同額で移動できます！

片道運賃：11,80€
所要時間：25〜30分
運行間隔：6〜15分
運行時間：5:00頃〜0:00頃
切符の購入方法：窓口、自動券売機

パリ市内の停車駅

• 北駅（Gare du Nord）
• シャトレ-レ・アル駅（Châtelet-Les Halles）
• サン・ミッシェル-ノートル・ダム駅（Saint-Michel-Notre-Dame）
• リュクサンブール駅（Luxembourg）
• パレ・ロワイヤル駅（Palais-Royal）
• ダンフェール・ロシュロー駅（Denfert-Rochereau）
• シテ・ユニヴェルシテール駅（Cité universitaire）

タクシー

各ターミナルの【TAXI】の案内に従ってタクシー乗り場に行けば、指定した目的地までタクシー送り届けてくれます。

公認タクシーは一律運賃で、セーヌ右岸までは55€、左岸までは62€です。

空港内やタクシー乗り場で車を持たず声をかけてくる非公認のタクシーは、ぼったくられる恐れがあるので注意！

右岸・左岸の確認方法

郵便番号の下2桁を見れば、何区かわかります。
例）17 Rue Scribe, 75009 Paris

• 右岸（Rive droite）＝セーヌ川より北のエリア
  1区、2区、3区、4区、8区、9区、10区、11区、12区、16区、17区、18区、19区、20区
• 左岸（Rive gauche）＝セーヌ川より南のエリア
  5区、6区、7区、13区、14区、15区

Uberなどの配車アプリなら、目的地を指定して車を手配できるので、コミュニケーションの心配もなし！

私は利用したことがないですが、支払いなどもアプリで完結できるので検討の価値はあると思います^ ^

空港とパリ市内の移動の注意点

楽しみにしていたパリの滞在も、移動中にトラブルに遭ったら嫌な思い出が増えてしまうかも…。

実際に私や友人が経験したエピソードから、特に電車移動の際の注意点を紹介します。

空港にはRER B線の駅が2つある！

留学中、クリスマス休暇に友人がパリに遊びに来てくれることになり、再会を楽しみに空港へ向かった時のこと。

RER B線に乗り込み停車駅の表を見ると、【Aéroport Paris-Charles de Gaulle】の名の駅が2つ！

とりあえず、ひとつ目の駅ターミナル1【Aéroport Paris-Charles de Gaulle 1】で降りてみると、ほとんどの乗客が降りない…

「間違えた気がする」

調べてみると、予感的中。

羽田発パリ着の便は、ターミナル2に到着するということで、1人で次の電車を待つハメに。。

空港内をRERで移動する人はほとんどいないため、まわりに誰もいない初めての駅でひとりきり、とても心細かったので、お気をつけください…！

電車の切符が特別料金！

やっとのことで空港に到着し、改札を通ろうと切符を入れたら、改札が開かない。
改札周辺に駅員さんもいない。
周りのお客さんはどんどん改札を出ていく。

同じ電車の乗客がみんないなくなって、またもやひとり取り残されてしまいました。

「空港はzone 5じゃないのか？いや、合ってる。この切符が反応しないのか？」

いろいろ考えたり調べたりしているうちに、次の電車が到着。

「誰かに頼んで一緒に通らせてもらおうかな…」と考えていると、困っている私を見かねてジェントルマンが声をかけてくれて、自分が通った改札を手で押さえて一緒に通してくれました。（本当は良くない。。）

後から調べたところ、空港まで乗るには特別料金が必要で、Zone 5の料金より高いのです。

何度かRER B線で空港に行きましたが、ちらほら改札を通れない人を見かけたので、皆様お気を付けて…！

治安が良くないと言われるRER B線

こちらは同じ語学学校に通っていた友人が帰国時に、RER B線でシャルルドゴール空港に向かおうと、パリ市内の駅のホームで待っていた時の話。

B線の空港方面行は、途中で空港行とMitry–Claye行に分かれるので、電車が来ても空港行ではなかった場合、待つことになります。

帰国を控えた友人は大きなスーツケースやカバンを持ってひとりで待っていたら、乗る予定ではないMitry–Claye行の電車のドアが閉まる直前に後ろから「ドンッ」と背中を押され、持っていたスーツケースを乗客に取られてしまったのです！

そのまま取り返す間もなくドアが閉まり、飛行機の時間も迫っているため追いかけることもできず、荷物はあきらめて帰国したそう。

スーツケースに貴重品は入れていなかったものの、大切な洋服やお土産を失くしてしまい、最後の最後で嫌な思い出ができてしまったと話していました。

パリの地下にある駅は、全体的に暗くて危ない雰囲気があり、特に観光客が帰国前に利用するRER B線は狙われやすいので常に警戒しておく必要があります。

交通手段の比較表

それぞれの移動方法の特徴を把握し、予算や時間帯、目的地、荷物の量など、ご自身の状況に合わせて選んでくださいね！

移動方法	片道運賃	所要時間	運行間隔	運行時間	メリット	デメリット
バス	14,50€	60〜75分	15〜20分	6:00〜24:30	安くて安心	時間がかかる
電車	11,80€	25〜30分	6〜15分	5:00頃〜24:00	安くて早い	治安が良くない
タクシー	55〜62€	交通状況による	随時	いつでも	目的地まで直行できる	値段が高い

参考サイト

最新情報は、各社のWebサイトをご確認ください！

パリ交通公団（RATP）公式サイト：https://www.ratp.fr/en/visite-paris/english/getting-train-stations-and-airports

パリ空港公式サイト： https://www.parisaeroport.fr/en/passengers/access/paris-charles-de-gaulle/public-transport